2021年11月28日

イグスリって何の薬???


という事で、本日はこの前の続編。実のところ前回で終わりにしちゃおうかとも思ったんだけど、一応リクエストも来てるし、続けるわね
とは言え、前回のブログでも書いたけど一口にイグスリって言っても範囲が広いのよ💦先ずね、胃の病気として挙げられるのが・・・
・胃がん
・胃潰瘍
・胃炎
・逆流性食道炎
・感染性胃腸炎
・胃静脈瘤破裂
・ピロリ菌感染症
などなど他多数❗
中には、このブログでも書いたことあるけど、『なんだかわからないけど胃の調子が悪い!』と言う機能性ディスペプシアなんていう疾患もあるのね💧
あ、興味があったら、

危なくて使えないお薬!

を見てきてちょうだい!(もちろんリンクしてあるよ💕)
でね、これらに使われるお薬は、胃の疾患を治すために使われるから全てがイグスリと言っても間違いではないのね。
それを片っ端から、説明してたらそれだけで今年も終わってしまうから、今回は範囲を狭めて、世間一般でイグスリと言われるお薬をピックアップしてくわね💓ちなみに世間一般で言うところのイグスリは胃潰瘍・胃炎・逆流性食道炎に使われるお薬の事。

じゃあ、胃腸の機能から紹介してくわね!あ、大丈夫!!一般素人に最も近い薬剤師ネーヤが説明するんだから簡単よ((´∀`))ケラケラ
胃腸の機能は食べたものを消化して栄養分を吸収するの!(ね、簡単でしょ💨)ただ、これだけだとお話が進まないからもう少し詳しく説明してくわね🍴
1、食事を口から入れて先ずは口の中で噛んで唾液によって食べたものを消化しやすいように変化させる
2、そこから食べたものが食道を通って胃に送り込まれ、胃酸が出て消化される
3、胃で消化されたものは小腸に送り込まれ、更に消化され、その消化されたものが栄養分として体内に吸収される
4、最後に吸収されずに残ったものは大腸に送られ水分が吸収され、その後便として排便される
と言う仕組みなのね。

でね、先ほど出てきた胃の病気は言うまでもなく胃の中で起きるわけだから、もう少し2の部分をクローズアップしてくわね。
2では胃酸が出て食べたものが消化されると書いたでしょ?そしてその胃酸と言うのは消化するためにものすごく酸性度が高いのよ💥
昔、学生の頃に酸性度を表す指標としてPhと言うのがあったでしょ?Phは1〜14で数字が少ないほど酸性度が高いのね。Ph7が中性で数字が大きくなるほどアルカリ性が強くなるの。で、胃酸のPhは1〜1,5ものすごい強酸なの💥
でね、これだけ酸性度が高いと胃そのものまで消化されちゃう恐れがあるでしょ?そこで胃は胃の粘膜に粘液を張り巡らせて粘液をバリヤーとして胃の粘膜に直接胃酸が触れないようにしているというわけ。

ここまでは理解できたかな?じゃあ、次に先ほど出てきた胃の病気がなぜ起こるのかを解説してくわね!
先ずね、この業界では業界用語として胃酸は攻撃因子、胃の粘液は防御因子と言われているの。まあ、胃酸は意識してなくても胃を攻撃してしまうし、粘液は胃酸から胃を守るからそんな風に呼ばれているの。(ちなみにこの攻撃因子・防御因子はこの後お薬の説明をするときに重要なのでしっかり覚えておいてね💕)
で、胃の内部はこの攻撃因子と防御因子が絶妙なバランスで保たれているんだけど、そのバランスが崩れることによって胃潰瘍や胃炎が起きてしまうのね。

ここまでが、胃の病気に関して。ここまで理解できた?まあ、理解できなかったらしっかりとした薬剤師さんに説明してもらって!

じゃあ、いよいよお薬に入るわね
ここで言うところのイグスリを分類に分けると3つあるの。その3つは次の通り🎵

1、防御因子増強剤
2、攻撃因子抑制剤
3、その他


先ほど、ネーヤが攻撃因子と防御因子のバランスが崩れると胃潰瘍や胃炎を引き起こすって言ったでしょ?
どういうことかっていうと、胃酸が普段より過剰に出てしまい胃の粘液が対応しきれず胃に直接胃酸が触れて炎症を起こしたり潰瘍を引き起こしたりするのね。逆の場合もあって、何らかの理由によって粘液が不足してしまい、やはり胃酸が直接触れちゃうこともあるのね。
あ、ちょっと補足しておくわね。このバランスが崩れてしまう原因と言うのはいろいろあるんだけど、ストレス・お薬・飲酒・喫煙・年齢などがあるの。
でね、胃潰瘍や胃炎を治すためにはそのバランスを直してあげればいいわけね。この病気の場合、攻撃因子>防御因子で引き起こされるので、お薬は必然的に攻撃因子の力を弱める又は防御因子の力を強めるということになるわけね
じゃあ、もう少し詳しく説明してくわね。

1、防御因子増強剤
これは、胃の粘液を増やしたり、傷ついた胃の部分を覆って修復を早めたり、胃の粘膜自体を強くしたりするお薬。現在最も有名なのはムコスタ(一般名:レバミピド)かな?これは消化器の先生はもちろん、医師ならば1度は処方したことがあるんじゃないかしら?前回のブログでも書いたけど、痛み止めや抗生剤なんかの胃を荒らしやすいお薬なんかとセットで処方されることが多いわね。
他にもマーズレンSとかノイエル、セルベックスなんかもよく聞く名前よね👂

2、攻撃因子抑制剤
これは、攻撃因子となる胃酸を抑えるお薬を言うのね。
これに関しては、ちょっとネーヤの知識をひけらかすから読んでちょうだい(笑)
先ずね、昔・・・と言っても1970年代は胃薬というと防御因子増強剤ばかりで攻撃因子抑制剤っていうのはなかったのね。だから胃潰瘍になるとお薬を使ってみて治りが悪ければ手術で胃を切り取ってしまう!と言った乱暴な治療が行われていたの。そんな中、とあるメーカーがこんなことを考え出すの!

このまま、ディフェンスに徹していたらラチがあかない!
俺は今こそオフェンスに撃って出るぜ!!



って、桑田乃梨子先生的な発言(本当に言ったかどうかは分からないけど)をしたメーカーさんは英国Smith Kline (スミスクライン)社さん、そして1981年タガメット錠(一般名:シメチジン)を発売するのね。このタガメット錠、H2ブロッカーという分類で胃酸を強力に抑えちゃうの。最初はあまりにも強力なお薬で胃がんを隠してしまうんじゃないかとまで言われたお薬。(あ、今は安全性が証明されてスイッチ医薬品としてH2ブロッカーはOTCとして販売されてるわ)そしてこのH2ブロッカーが世に出たおかげで手術が必要な胃潰瘍は20%にまで減るのよ!つまり手術が必要と言われていた胃潰瘍患者様100人のうち80人は手術不要!となるのね。
ついでに言うと、日本の薬剤師国家試験では問題は薬剤は商品名ではなく、成分名(一般名)で出されていたんだけど、このタガメット錠はあまりにも売れたため、一般名ではなく商品名が国家試験で出題されたという代物!それだけでもこのお薬の凄さが分かると思う。
で、ここから胃薬は消極的な治療から積極的な治療が流行り始めるの。そしてこの後、H2ブロッカーはいろいろな種類が出てくるのね。よく出てくるガスターもこのH2ブロッカー。H2ブロッカーの中では3番目に発売されたんだけど、初めて日本で開発されたH2ブロッカー。山之内製薬(今のアステラス製薬)が発売してるのね。
でも、製薬業界を甘く見ちゃいけないの!H2ブロッカーで終わりかと思われたイグスリはさらに進化を遂げるのね✨そこで出てきたのがPPI(プロトンポンプインヒビター)と呼ばれるH2ブロッカーよりも更に胃酸を強力に抑えるお薬。最初に1991年に出たのが商品名オメプラール併売でオメプラゾン(一般名:オメプラゾール)、ついで商品名タケプロン(一般名:ランソプラゾール)、商品名パリエット(ラベプラゾール)、と1990年代にこれだけ出てくるんだけど、それだけでは収まらず、2011年には商品名ネキシウム(一般名:エソメプラゾール)、更に2014年には商品名タケキャブ(一般名:ボノプラザン)と出てるの。
ここで・・・
ん?最後のタケキャブだけ一般名に〇〇プラゾールじゃない!!
と気がついた人はさすが!タケキャブはPPIに分類されるんだけど、今まで出てきたPPIとはちょっとだけ作用機序が違うのね💓
え?どういうふうに違うの??ですって???そんな難しいことネーヤに聞かないでよ💦そういうのはもっと真面目な薬剤師さんに聞いてちょうだい❗
こんなふうに、イグスリはどんどん進化してるのね。
ああ、進化してるのは他のお薬も一緒だけど、今回はイグスリがテーマだからね💓
ついでに、治療方法も進化してるの。その最たるものが・・・

ピロリ菌除菌!!!

ピロリ菌は1983年に発見された胃の中に感染する細菌。これに感染することによって胃炎や胃潰瘍などを繰り返し引き起こして、最悪胃がんを引き起こすことが発見されたの。そして2000年にはピロリ菌を抗生物質とPPIで除菌する治療が始まっているの。これによって胃潰瘍や胃がんは激減。最近では健康診断で胃カメラや胃透視の代わりにピロリ菌の感染の有無を調べる場合もあるわね

ああ、すっかり長くなっちゃったわね💧
それじゃあ、最後の項目に行くわね

3、その他
えーっと、最初のところで消化について説明したわよね?
そこでちょっと説明し忘れちゃったんだけど、食べたものを口から食道、胃、小腸、そして大腸に落として最後排便するまでには、消化器官の運動で行うのね。ところが、何らかの理由(例えば、加齢、薬物など)によってその消化管運動が滞ってしまうことがあるのね。で、その消化管運動が滞ってしまうといつまでたっても食べたものが次の器官に行かなくなることもあるのね。その食べたものが胃から小腸に行かなくなるとどうなるかっていうと、脳がこんな命令を出すのね❗

ん?食べたものがまだ胃の中に残ってるな!消化できてないのかな??
じゃあ、もっと胃酸を出して消化させないと!!!



そうなると胃の中にますます胃酸が出て、胃の粘膜を傷つけてしまうってわけ
だから、その他の中には胃腸の動きを活発にさせて、食べたものをスムーズに落としていくお薬ガスモチン(一般名:モサプリド)なんていうのもあるし、消化をよくする消化酵素のお薬エクセラーゼ配合錠なんていうのもあるし、胃痛は胃が痙攣して起きるからその痙攣を抑えるブスコパン(一般名:ブチルスコポラミン臭化物)ちなみにこのお薬はOTCとして販売されているし、生理痛なんかでも使われたりするわねそれに神経性の胃炎では安定剤のデパス(一般名:エチゾラム)あとは冒頭に出てきた、原因はわからないけど胃の調子が悪い人のためのアコファイド錠なんかがあるわね。


どう、前回のブログでも言ったけど・・・一口にイグスリって言ってもいろいろあるでしょ?
そして、そろそろ読者の皆様の頭と同時にネーヤの頭もこんがらがって来たので、このブログはこれにておしまい💨ではでは✋


あ、令和3年もそろそろ終わりね!皆様今年も『おねぇ系薬剤師の独り言』にお付き合いくださってありがとうございました!
まあ、昔と違って、気が向いた時だけの更新だけどまた気が向いたら書くからその際にはお付き合いよろしくお願いします(´▽`)
皆様、良いお年をお迎えくださいませヽ(*´∀`)ノ



posted by ネーヤ at 18:31| Comment(2) | お薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月12日

イグスリって何の薬?

と言ったところで、本日のブログはおしまい💨ではでは✋

って、ヲイ!ふざけるんじゃない!!

と思わず叫んだ皆様。

えっと・・・ネーヤはふざけているわけではなく、もう書きたいことは書いちゃったから締めようと思ったんだけど、ダメ???
と、言うことで今回はTVの番組の『トリニクって何の肉!?』というのが面白くて印象に残ったので、それを真似して書いてみたの💓

でも、やっぱりこれで終わっちゃったら怒られるわよね💦
という事で、仕方ないからこういうタイトルをつけた以上、今日はイグスリについて書いていくわね!

それでは、本日もネーヤの薬局からお話が始まる。いらした患者様は中年女性のTさん!でね、このTさん、普段は痔疾のお薬や風邪のお薬を時々持っていかれるんだけど、普段からお薬手帳を持ってこない、薬剤師としてはあまり嬉しくないタイプの患者様💧もちろん本日も「お薬手帳は忘れちゃったわ!」なんて言いながらご来局。そして持ち込まれた処方箋はコチラ!

Rp)
(般)トスフロキサシントシル塩酸塩錠150mg  3錠
           分3 毎食後 3日分

ネ「こんにちはTさん。今日はどうされました?」
T「ああ、昨日からトイレが近くて、排尿の際にちょっと痛むのよ。オシッコの検査をしてもらったけど膀胱炎だって。」
ネ「(え?先生、トスフロ処方するときはムコスタも一緒に処方されるのに??)えーっと、じゃあ抗菌剤が出てますね。今まで抗菌剤を飲んでお腹が痛くなったり下痢したりすることはないですか?それと今は他の病院にかかったりお薬を飲んだりしてないですか?」
T「あ、いま駅前の内科にかかっていてイグスリもらってる!それは先生にも言ったわ⤴」
ネ「(なるほど、だから先生ムコスタ処方しなかったのね)お薬は何種類か飲んでいるんですか?」
T「えーっと、全部で3種類。夕食後だけのが1種類と、毎食後のが2種類ね。夕食後のが青いシートで白い錠剤、それと毎食後のは、ピンクと銀色のシートで、やはり白い錠剤よ!」

よく覚えているでしょ!とでも言いたげな自慢そうなTさんなんだけど・・・そうじゃないんだなぁ〜💦
T「えーっと・・・お薬の名前はわからない!あ、でもそちらの薬局の薬剤師さんが『よく使われるイグスリ』って言っていたから大丈夫よね!!」
ネ「(そうじゃない!そうじゃないんだ💥)多分大丈夫だとは思いますが、一応用心のために家に帰ってお薬を飲む前にお電話でお薬の名前を教えていただけませんか?」
T「わかった!帰ったら連絡する

そう言うとTさんは帰っていった。それから数十分後RRR・・・RRR・・・薬局の電話がなる
T「もしもし、あ、ネーヤさん?それじゃあ薬の名前を言うね!先ず、寝る前に飲むのファモチジンOD20mg「トーワ」で、毎食後の方はピンクのシートがレバミピド100mg「ファイザー」と、銀色のシートが酸化マグネシウム250mg「マイラン」ってやつ🎵」
ネ「(ああ、やっぱり電話してもらって良かった💨)えーっと、Tさん今日出た抗菌剤と酸化マグネシウムは一緒に飲めないんです。」
T「え?イグスリなのに??」
ネ「えっとですね、今日出た抗菌剤とその酸化マグネシウム錠を一緒に服用すると、抗菌剤が効かなくなっちゃうんです。ファモチジンとレバミピドは一緒に飲んでも問題ないです。」
T「じゃあ、抗菌剤を飲んでいる間は酸化マグネシウムを飲まないほうがいい??」
ネ「いや、飲む時間を2時間開ければ大丈夫なので酸化マグネシウムは抗菌剤を飲んで2時間したら飲んでください。それと水分はしっかりとってオシッコは我慢しないようにしてくださいね!」
T「わかった!イグスリくらいなら大丈夫だと思ったけど、飲み合わせが悪いのもあるのね💦」
ネ「そうです、ですからこれからは、お薬手帳を持ってきてくださいね!」
T「う〜ん、お薬手帳どこにあるかなぁ〜??」
ネ「探してみて、無いようでしたら新しく作れますので、うちの薬局でも駅前の薬局でもそのように言ってください。それではお大事に」


ここで電話は終了。で、今Tさんが服用していたお薬が3種類あったでしょ?
まあ、ネーヤのブログを読んできた読者の方々なら説明するまでもないけどどのお薬も「〇〇」って付いていたわよね?これはこのお薬がGE医薬品であることをあらわすの。そして〇〇はメーカーの名前ね!つまりTさんが飲んでいるお薬はGE医薬品がある特に珍しいお薬ではないわけ。じゃあ、このお薬を一つづつ説明してくわね

ファモチジンOD・・・胃酸の出過ぎを抑えるイグスリ。先発品はガスター、市販のガスター10と同じね。ただし、Tさんの場合は20mgだからOTCより強めのお薬ね⤴余談だけど、処方薬として使われていたお薬がOTCとして販売されているのはスイッチOTCって言うのね。ガスター10の他にロキソニンなんかもそうヽ(*´∀`)ノ

レバミピド錠・・・これは胃の粘膜を保護して傷ついた胃の粘膜の修復を早めるイグスリ。先発品名はムコスタ錠、まだOTCは出ていないけど、安全性も高いしいずれは出てくるんじゃないかしら?もちろんイグスリなんだけど、痛み止めを服用するときに胃が荒れないようによく一緒に処方されたりするわねヽ(*´∀`)ノ

酸化マグネシウム錠・・・これは胃酸を中和するイグスリ。最近TVCMがよく流れているから聞き覚えがある人もいるんじゃないかな?もちろんイグスリとしても使うんだけど、TVCMでやっている酸化マグネシウム錠はイグスリじゃなくお腹が痛くなりにくい非刺激性の緩下剤として売られているのね。実際下剤として処方するDrも多いわヽ(*´∀`)ノ

まあ、ネーヤもこれらのお薬を調剤して患者様にお渡しする時には『よく使われるイグスリ』って説明しちゃう場合も多いと思うけど・・・

一口にイグスリって言ってもいろいろあるのよ!!!

だから、Tさんにも言ったけどお薬手帳は絶対に持ってちょうだい👊

それでは、ツカミはこのくらいにして本題を・・・
って思ったけど、長くなっちゃったし、もうこれでブログとして完結できちゃっているからこれで終わりにしよう(。_。(゚д゚(。_。(゚д゚ )うんうん
一応、この後続きを書くとしたらイグスリの種類や歴史なんかだけど聞きたい???
まあ、リクエストが多かったら考える!!!

と言ったところで、本日のブログはここまで💨ではでは✋
posted by ネーヤ at 23:45| Comment(2) | お薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

何しに来たん???

さてと、久しぶりにブログ更新するかな?

え?ネーヤってば、まだブログ書いてたの??

なんて思って、このブログに来た方々!
やだなぁ〜、ネーヤはまだブログをやめるなんて言ってないでしょ?書きたくなったら書くわよ💥

と言ったところで、本日のおはなし。まあ、のんびりだらだらと書いてくスタイルだからみんなもその気で読んで💓
で、いつものように、時期は中旬、場面はネーヤ薬局から始まる。本日の患者様は還暦を越えた初老の女性Pさん、持ってきた処方箋はこちら!

Rp)
1、(般)カンデサルタン8mg     1錠
  (般)ロスバスタチン2,5mg   1錠
   分1 朝食後          30日分


ネ「じゃあPさん、本日も血圧とコレステロールのお薬といつもと同じですね。何か変わったことはございませんか?」
P「こんにちは、これといって変わったことはないわね。血圧も落ち着いているし⤴」
ネ「それは何よりですただしこれから寒さが増してくると血圧が上がりやすくなりますので塩分の摂り過ぎとかご注意くださいね💦」
P「ありがとう!それじゃあお薬もらっていくわね🎵」
ネ「お大事になさってください。」

まあ、どこにでもあるような薬局での一コマよねそしてここから次の展開に入るのよ❗

そしてになってすぐ、Pさんが再びご来局。その時持ち込んだ処方箋がこちら!

Rp)
1、(般)カルボシステイン錠500mg  3錠
   アスベリン錠20mg        3錠
   分3 毎食後            3日分

あら?Pさん風邪でもひいたかな??
ネ「Pさん、お待たせしました。お薬の用意ができました。お風邪でもひかれましたか?」
P「うん、昨日ちょっとのどに異物感があってね。」
ネ「なるほど、で今日はどうなんです?まだ喉が痛いとかありますか?」
P「いや、今はなんともない!」
ネ「咳とかはどうです?」
P「それは最初からないわ!」
ネ「お熱はどうです?」
P「平熱だったわ!」
ネ「食欲はどうです?朝ごはんは食べられました??」
P「おいしく食べたわ!」

・・・・・えーっと、Pさん。一体何しに来たの?などと考えながら、会話が止まってしまったネーヤ
それを感じてかどうかは分からないけど、Pさんがお話を続ける。

P「今週末に、孫が来るのよ!風邪をひかないようにしたいし、ひいちゃっても早く治しちゃいたいのよ

・・・・・えーっとね、ツッコミ所満載なんだけど・・・・・
先ずね、それって本当に風邪?現在何も症状ないんでしょ??だとしたらお薬必要ないんじゃない???
次にね、風邪薬に風邪を予防する効果はないのよ!今日出たお薬を飲んだって風邪をひきにくくする効果なんて無いからねっ👊
そして最後にね、早く治したいって言っているけど、風邪薬って言っても風邪を治すお薬なんてないからね!

あ、風邪を治すお薬なんてない!と言うのは、MyLittleMonsterの方なら覚えていると思うけどこのブログの初期の頃にあげたことがあるのよ💓
重要なことだからもう一度言っておくわね。
最初に風邪という病名はないのね。正式には風邪症候群と言って、ウィルスや細菌によって気道が炎症を引き起こす病気なのね。だから、インフルエンザもコロナも風邪の一種なの。そしてその炎症によって喉の痛みや熱、咳、痰、鼻水なんかの症状を引き起こすの。
それでね、一般的に言う風邪薬って言うのは、症状を抑えるだけなのね。先ほどPさんに出ていたお薬は痰を切るお薬と咳止め。まあ、こんなこと言っちゃあなんだけど、処方した先生も困ったと思うわ💧患者様は風邪だと言うし、これといった症状は見られないし、「まあとりあえず3日分位薬を出しておくか?」くらいの感覚だったんじゃないかしら

え?でもさ、原因がウィルスや細菌だったら抗生物質が効くんじゃない??私も抗生物質を出してもらったことがあるけど???

と、思った読者の方々。はい、その疑問は当然あるわね
まあ、お話があちこち飛んじゃうけど、とりあえず説明しとくわね。
まず、抗生物質は細菌には効くけどウィルスには全く効かないのね。そして風邪の場合、ウィルスによる感染が8〜9割なの。だから症状によっては最初から抗生剤を使うこともあるけど、通常は抗生剤を使わず様子を見てから後から抗生剤を追加することが多いの。
そして、抗ウィルス剤。タミフルとかリレンザ、イナビルなんかはインフルエンザの時に使うでしょ?これもこのブログで散々書きまくったから覚えている読者さんも多いと思うけど、それらはインフルエンザウィルスを死滅させるんじゃなくて、増殖を抑えるだけなの。
つまりね、風邪全般に言えることなんだけど罹患しちゃった場合には、その症状を抑えつつ(ちなみに対処療法っていうの💓)、患者様の免疫力によってウィルスを死滅させるしかないの。だから、一般的な風邪の場合は抗生剤を使う場面も殆どないと言っていいのね。中には用心のために抗生剤を使うDrもいるけど、呼吸器学会なんかではなるべく抗生剤は使わないように!って提唱してるわね。

じゃあ、お話を戻すわね。
『さてと、Pさんにはどうやって説明しよう?Drは処方したわけだし、飲ませてもいいということよね??まあ、こういってはなんだけどそれほど、副作用があるお薬ではないし、3日間飲んでもらうかな???』
などと考えつつ、Pさんに説明。
ネ「あのね、Pさん。基本風邪っていうのは予防や治療のためにはその人の免疫力を上げるのが一番の治療になるんです。だから、しっかり栄養を摂って、ゆっくり休んでください!夜ふかしとかしないように!!それと今日のお薬といつものお薬は一緒に飲んでも大丈夫だから、時間帯がかぶるようならまとめて飲んで構いません。」
P「わかったわちなみに避けたほうがいい食べ物ってある?」
ネ「そうですね、食べれるようなら何を食べてくださってもいいですが、刺激物だと喉の炎症をひどくしちゃうので避けたほうがいいです。」
P「ありがとう、じゃあ今日のお昼ご飯の後から早速飲むようにするわ。」

そう言って、Pさんはご帰宅。
そして、の中旬。Pさんはいつものようにご来局🎵渡された処方箋にはいつもの慢性疾患のお薬だけ記載してある。
ネ「Pさんこんにちは!前回の風邪はあの後良くなりましたか?風邪薬飲んで気持ち悪くなったりとかしませんでしたか??」
そう尋ねたネーヤを見てPさんはニッコリ、そして言い放った。

P「あ、あのお薬ね。その後調子良さそうだから飲まなかった!次回の風邪の時まで取っておくわ!」

そして、その後いつものお薬を手にすると意気揚々と帰っていった。

えーっと・・・前回は一体何しに来やがった💢💢💢

と、ネーヤが心の中で叫んだところで今回のブログはおしまい💨
ではでは✋
posted by ネーヤ at 23:12| Comment(8) | 病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする